働きながら簿記2級を取った勉強法
使った教材とスケジュールの立て方を実体験ベースで解説。
※本記事は広告(PR)を含みます。
経理職は身体的負担と対人ストレスから解放される一方、未経験スタートは年収が伸び悩みがちです。ただし知識を積み上げるほど評価される、資格職特有の頭打ち感がない世界です。
このサイトを立ち上げたきっかけでもある、私自身の転職経験です。理学療法士として5年働いたあと、経理職へ転職しました。今回は、実体験をもとに、リハビリ職と比較した年収・休日・身体的負担・精神的負担の違いを整理していきます。
理学療法士として整形外科クリニックで働いていた頃、身体的な負担と、資格職としての年収の頭打ち感の両方に、漠然とした不安を抱えていました。経理を選んだ理由は、「数字を扱う仕事は経験が浅くても評価されやすい」「体力的な負担が少ない」という点に加えて、ピラティスの指導者としてグループレッスンを担当していた経験から、コツコツと積み上げる作業自体が自分に向いていると感じていたことも大きかったんですよね。
まず実際のデータを見てみます。厚生労働省の「令和7年賃金構造基本統計調査」によると、理学療法士の平均年収は約443万円です。初任給は約304万円、20代全体では約348万円、5年目以降は300万〜400万円台が相場とされています。勤務先の規模によっても差があり、従業員10〜99人の小規模施設では約430万円、1,000人以上の大企業では約466万円というデータもあります。
私自身は、5年目の時点で臨床を人一倍頑張っていたこともあり、年収は500万円程度まで上がっていました。これは平均を上回る水準でしたが、その分「ここから先、どれだけ頑張ってもこれ以上の大きな伸びは見込みにくい」という天井もはっきり見えてしまいました。役職に就くか、独立でもしない限り、年収の伸び方が緩やかになっていく感覚があったのが、転職を考え始めた一番のきっかけです。
一方、経理職の年収は調査によって幅があります。厚生労働省のデータをベースにすると354万円前後という数値がある一方、経理専門の転職エージェント(ジャスネット)の調査では正社員平均529万円、20代後半で456万円、30代後半で584万円というデータもあります。業界(メーカー・金融・IT・商社など)によっても中央値が大きく変わり、専門性を積み上げるほど年収レンジの上限が伸びていく構造になっています。
未経験からのスタートだと、最初は理学療法士時代と同水準か、一時的に下がることも覚悟していました。ただ、資格職特有の「年数を重ねても頭打ち」という感覚がなくなり、簿記などの知識を身につければ評価に反映されるという実感があるのは、大きな違いです。
もう少し長い目で見ても、この傾向は裏付けられています。理学療法士の生涯年収は、男性で約1億7758万円、女性で約1億6778万円というデータがあります。これは、大学卒業から60歳まで転職せず働き続けた場合の一般的な生涯賃金(男性約2.6億〜2.87億円、女性約2.1億〜2.39億円というデータ)と比べると、低めの水準に位置しています。
正直にお伝えすると、経理職の生涯年収を直接算出した公的な統計は見つけられませんでした。「経理に転職すればこれだけ得をする」と断定できるほどの根拠はありません。ただし、経理職は年収のレンジが業界・スキル次第で大きく広がる(専門性を積めば700万円台以上も狙える求人が一般的に存在する)一方、理学療法士は勤務先の規模を変えても年収の上限がそれほど動かない傾向があります。この「伸びしろの差」こそが、資格職からの転職を考える一番の理由になり得ると思っています。
理学療法士時代は、土日出勤を含むシフト制勤務でした。経理職に転職してからは、カレンダー通りの休日になり、生活リズムが大きく安定しました。これは、これまで紹介してきた営業・事務・IT職への転職でも共通して挙げられているメリットですが、実際に経験してみると、想像以上に生活の質に影響する変化でした。
理学療法士は、患者さんの身体を支えたり移乗介助を行ったりする、体力を使う仕事です。経理職に転職してからは、こうした身体的な負担はほぼ無くなりました。一方で、デスクワーク中心の生活になったことで、これまで意識していなかった運動不足を感じるようになったのも正直なところです。ピラティスの経験を活かして、自分で意識的に身体を動かす機会を作るようにしています。
理学療法士時代は、患者さんの回復に立ち会えるという明確なやりがいがありました。経理職は、その成果が数字という形でしか見えにくく、最初は「今日何をやったのか」が実感しにくいと感じることもありましたね。
一方で、患者さんやそのご家族との関係性に伴う精神的な負担からは解放されました。どちらの負担を重く感じるかは人によって違うと思いますが、私自身は、数字というはっきりした基準で仕事を進められることに、想像していた以上に安心感を覚えています。
| 項目 | 理学療法士 | 経理職 |
|---|---|---|
| 年収の伸びしろ | 平均443万円、頭打ちになりやすい(生涯年収 男性約1.78億円/女性約1.68億円) | 平均450〜530万円程度、業界・スキル次第で上限が広がる |
| 休日 | シフト制、土日出勤ありが多い | カレンダー通りが基本 |
| 身体的負担 | 大きい(移乗介助など) | 少ない(運動不足には注意) |
| 精神的負担 | やりがいは明確だが体力面の不安も | 成果が見えにくいが対人ストレスは減る |
未経験から経理を目指す場合、日商簿記の資格があると転職活動でも評価されやすくなります。実務未経験でも、簿記の知識があることで「数字を扱う基礎ができている」という証明になるためです。
理学療法士として指導していた頃を振り返ると、記録業務や書類仕事をコツコツ丁寧にこなすタイプの人ほど、経理のような仕事にも向いているのではないかと感じます。細かい数字のズレに気づける几帳面さや、ルーティンワークを苦にしない性格は、経理職で重宝されるポイントなんですよね。
逆に、「人と話すことでエネルギーをもらうタイプ」の人には、前回紹介した営業職のような、人との接点が多い仕事の方が合っているかもしれません。
ちなみに、「パソコンやAIの操作に自信がない」という理由で転職を迷っている人も少なくありません。AIへの苦手意識がある方はこちらで、今から追いつくためのポイントを解説しています。
経理職への転職は、身体的負担や対人関係のストレスから解放されつつ、知識を積み上げることで評価されやすくなるという点で、資格職特有の頭打ち感に悩んでいた人には向いている選択肢だと、実体験を通して感じています。一方で、未経験スタートでは年収がすぐには上がらないこと、数字としての成果が見えるまで時間がかかることは、正直に理解した上で挑戦することをおすすめします。
一人で悩まず、まずは話を聞いてみるのも一つの方法です。→ エージェントを探す
自分に合う職種がまだ分からない方は、約2分のタイプ診断で方向性を整理できます。