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理学療法士から不動産営業への転職|年収・働き方はどう変わる?メリット・デメリットを解説

結論

不動産営業は宅建士という国家資格を軸に専門性を評価されやすく、成果次第で年収アップも狙えますが、個人向け営業は休日面でギャップが生まれやすい点に注意が必要です。

理学療法士から不動産業界への転職は、これまで紹介してきた営業職とも重なる部分がありつつ、「資格を取れば専門性で評価される」という独自の魅力がある選択肢です。今回は、リハビリ職と比較した年収・休日・身体的負担・精神的負担の違いを軸に、メリットとデメリットを整理していきます。

営業職全般との違いから知りたい方は理学療法士→営業の記事はこちらもあわせてご覧ください。

なぜ理学療法士が不動産業界を選ぶのか

不動産業界は、営業職としての側面が強い業界ですが、宅地建物取引士(宅建士)という国家資格を取得することで、専門性を武器に評価されやすくなるという特徴があります。理学療法士も国家資格職であり、「資格を活かして専門性を評価される働き方」に馴染みがある人にとっては、心理的なハードルが低い業界だと言えます。

また、住宅ローンや物件価格など、大きな金額を扱う仕事のため、年収の伸びしろが大きいという点も、選ばれる理由の一つです。

資格要件について

不動産業界で働くこと自体に、宅建士(宅地建物取引士)の資格は必須ではありません。ただし法律により事業所ごとに一定割合で宅建士を置くことが義務付けられているため、資格を持っているだけで採用時の評価が大きく変わります。未経験からの転職では、まず無資格で入社し、働きながら資格取得を目指すケースも多いです。宅建士の取得方法や勉強法については、別記事で詳しく解説予定です。

リハビリ職との比較

年収面

理学療法士の年収は、厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」によると平均443万円で、初任給は約304万円、20代全体では約348万円、5年目以降も300万〜400万円台で伸び悩む傾向があります。一方、不動産営業(仲介・売買)の年収は、求人ボックス「給料ナビ」によると平均473万円、給与分布は358万〜927万円とレンジが広く、doda職種図鑑では不動産営業/建設営業の平均が459万円というデータもあります。成果報酬(インセンティブ)の割合が大きい業界のため、成果次第では理学療法士時代の年収を大きく上回ることも珍しくありません。

ただし、これは「成果を出せば」という条件付きです。未経験からのスタートでは月給25〜35万円+歩合給という求人が多く、初年度の年収は理学療法士時代と同程度か、一時的に下がることも十分あり得ます。宅建士の資格を持っているかどうかで、初任給の水準が変わる求人も多いため、可能であれば資格取得後の転職を検討する価値があります。

休日面

不動産業界は、個人向け(住宅販売・賃貸仲介)の場合、土日が繁忙期になることが多く、平日休みのシフト制になる会社が一般的です。理学療法士時代のシフト制勤務と似た働き方になる可能性があるため、「カレンダー通りの休みが欲しい」という理由だけで不動産業界を選ぶと、期待とのギャップが生まれやすい点に注意が必要です。一方、法人向け(不動産仲介の中でも投資用物件など)であれば、土日祝日休みの会社もあります。

身体的負担

理学療法士は、患者さんの身体を支えたり移乗介助を行ったりと、体力を使う仕事です。不動産業界に転職すると、こうした身体的な負担はほぼ無くなります。ただし、物件の内見同行など、外回りが多い職種では、1日中歩き回る、複数の物件を移動して案内するといった、別の種類の体力を使う場面もあります。

精神的負担

不動産の売買・仲介は、人生で一番大きな買い物に関わる仕事のため、契約に至るまでのプレッシャーは大きく、成果(契約件数・売上)による評価が明確な業界です。理学療法士時代の「患者さんの回復に立ち会うやりがい」とは違う種類のやりがい・プレッシャーがあることは理解しておく必要があります。

一方で、大きな金額の取引を成立させたときの達成感は、この業界ならではのものだという声もよく聞きます。

リハビリ職と比較した一覧表

項目 理学療法士 不動産業界(仲介営業の場合)
年収の伸びしろ 平均443万円、頭打ちになりやすい 平均459〜473万円、レンジ358万〜927万円(成果次第でさらに伸びる)
休日 シフト制、土日出勤ありが多い 個人向けは土日出勤が多い、法人向けはカレンダー通りも
身体的負担 大きい(移乗介助など) 少ない(内見同行は別途体力が必要)
精神的負担 やりがいはあるが体力的な不安も 高額取引のプレッシャーがあるが達成感も大きい

メリット

デメリット・注意点

指導していて感じた、不動産業界に向いている人の傾向

これまで多くの理学療法士と接してきた中で、不動産業界への転職に興味を持つ人には、「資格を活かして専門性で評価されたい」という志向を持つ人が多いという印象があります。理学療法士としての国家資格取得の経験があるからこそ、宅建士取得へのハードルも心理的に低く感じられるようです。

一方で、「とにかく土日休みが欲しい」という理由だけで検討している人には、個人向け不動産営業はミスマッチが起きやすいので、志望する業態(個人向けか法人向けか)はよく確認することをおすすめします。

まとめ

不動産業界への転職は、宅建士という国家資格を軸に、専門性を評価されながら年収アップを狙える可能性がある選択肢です。一方で、休日面(特に個人向け営業)や高額取引特有のプレッシャーなど、理学療法士時代とは異なる種類の負担もあるため、志望する業態や資格取得のタイミングをよく検討したうえで判断することをおすすめします。

宅建士(宅地建物取引士)の必要性については宅建士は不動産営業に必須?の記事はこちら、賃貸仲介・売買仲介・賃貸管理のパターン別の年収の違いについては不動産営業の年収・歩合制のリアルはこちらで詳しく解説しています。不動産営業関連の記事をまとめて読みたい方は不動産営業まとめページもあわせてご覧ください。

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