PT/OT/STから保険営業への転職
医療知識が活きる理由と「きつい」と言われる背景、リハビリ職特有の落とし穴までデータと構造で解説します。
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営業職は人との接点を活かしながら成果次第で年収アップを狙えますが、ノルマという新しいプレッシャーと向き合う必要があります。
理学療法士から営業職への転職は、これまで紹介してきた選択肢の中でも「人との接点を活かせる」という点で人気の高い転職先です。ただ、実際に踏み出す前に気になるのは、「本当に今より良くなるのか」という部分だと思います。
今回は、リハビリ職と比較した年収・休日・身体的負担・精神的負担の違いを軸に、メリットとデメリットの両方を正直に整理していきます。
理学療法士は患者さんと1対1で向き合い、信頼関係を築きながらリハビリを進めていく仕事です。この「相手の状態を見極めながらコミュニケーションを取る」というスキルは、実は営業という仕事と親和性が高いと言われています。
指導していると、患者さんやそのご家族への説明が得意だった人、コミュニケーション能力の高さを周囲から評価されていた人ほど、営業職への転職に興味を持つ傾向があるんですよね。
理学療法士の年収は、経験年数を重ねても頭打ちになりやすいという特徴があります。一方、営業職(特に法人営業やインセンティブ制度のある業界)は、成果次第で理学療法士時代の年収を上回るケースも珍しくありません。
ただし、これは「成果を出せば」という条件付きです。未経験からのスタートでは、最初の数年は理学療法士時代と同程度か、一時的に下がることも十分あり得ます。年収アップを最優先にするなら、インセンティブ制度の有無や、業界の平均的な成果報酬の水準を事前によく調べておく必要があります。
多くの病院・施設では、土日祝日も含めたシフト制勤務が一般的です。一方、法人向け営業(BtoB営業)であれば、取引先企業の休みに合わせて土日祝日休みになるケースが多く、カレンダー通りに休めるようになったという声を指導経験の中でもよく聞きました。
ただし、営業職の中でも個人向け営業(BtoC、特に住宅・保険など)は、土日が繁忙期になる業態もあるため、志望する業界によって休日事情は大きく変わる点に注意が必要です。
理学療法士は、患者さんの身体を支えたり移乗介助を行ったりと、体力を使う仕事です。営業職に転職すると、こうした身体的な負担はほぼ無くなります。特に、腰痛や膝の違和感を抱えながら働いていた人にとっては、この変化は大きなメリットになりやすいです。
一方で、外回り営業の場合は「1日中歩き回る」「重い荷物やサンプルを持ち運ぶ」といった、別の種類の体力を使う場面もあります。「身体を使わない仕事」というイメージだけで転職すると、ギャップを感じることもあるので、営業スタイル(内勤か外回りか)は事前に確認しておくのがおすすめです。
ここは、理学療法士時代とは全く違う種類のプレッシャーがかかる部分です。理学療法士の仕事は「患者さんの回復をサポートする」という明確なやりがいがある一方、営業職は「数字(ノルマ)」という形で成果が常に可視化されます。
指導していて聞いた声の中には、「患者さんに感謝される瞬間のようなやりがいが恋しくなる」という意見がある一方で、「数字で自分の頑張りが正当に評価されるのが逆に気持ちいい」という声もありました。この感じ方は人によって大きく分かれる部分なので、自分がどちらのタイプかを一度考えてみることをおすすめします。
| 項目 | 理学療法士 | 営業職(法人営業の場合) |
|---|---|---|
| 年収の伸びしろ | 頭打ちになりやすい | 成果次第で大きく伸びる可能性 |
| 休日 | シフト制、土日出勤ありが多い | カレンダー通りが多い(業態による) |
| 身体的負担 | 大きい(移乗介助など) | 少ない(外回りは別途体力が必要) |
| 精神的負担 | やりがいはあるが人間関係が固定的 | ノルマのプレッシャーがある |
これまで多くの理学療法士と接してきた中で、営業職への転職で活躍しやすいと感じたのは、患者さんやそのご家族との会話を負担に感じるどころか、むしろ楽しんでいたタイプの人でした。
逆に、「黙々と一人で作業に集中したい」というタイプの人は、営業職よりも次に紹介する事務職や、経理のような仕事の方が向いている印象がありますね。自分がどちらのタイプに近いか、振り返ってみるのも良いと思います。
営業職の中でも、宅建士という国家資格を軸に専門性を評価されやすい業界として、不動産営業という選択肢もあります。理学療法士から不動産営業への転職はこちらで、資格要件や年収・働き方の違いを詳しく解説しています。
ちなみに、「パソコンやAIの操作に自信がない」という理由で転職を迷っている人も少なくありません。AIへの苦手意識がある方はこちらで、今から追いつくためのポイントを解説しています。
営業職への転職は、コミュニケーション能力を活かしながら年収アップを狙える可能性がある一方、ノルマというこれまでとは違う種類のプレッシャーと向き合う必要があります。休日や身体的負担の面では理学療法士時代より改善しやすい傾向にありますが、営業スタイル(法人か個人か、内勤か外回りか)によって事情が変わるため、志望する業界・企業の働き方をよく確認したうえで判断することをおすすめします。
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