働きながら簿記2級を取った勉強法
使った教材とスケジュールの立て方を実体験ベースで解説。
理学療法士から経理への転職1年目は、会社ごとのルールや他部署との連携、AIとの共存など、知識だけでは埋まらないギャップの連続でした。それでも仕組み化を意識すれば、着実に乗り越えていけます。
この記事は、「経理に興味はあるけど、本当に自分がやっていけるのか不安」という人に向けて書いています。転職の成功談ばかりだと、かえって不安になりませんか。今回は、理学療法士から経理に転職した1年目に、実際にぶつかった壁を正直に振り返ります。
経理転職の年収・休日・向いている人の傾向など、全体像から知りたい方は経理転職の全体像はこちらで解説しています。
簿記2級を取得してから転職したので、知識面での自信はある程度ありました。ただ、実際に働き始めてみると、「知っている」と「実際にできる」の間には、想像以上のギャップがあるということを痛感しました。
入社直後、一番驚いたのは勘定科目が会社ごとにルールが決まっているということでした。簿記の勉強では「この取引はこの勘定科目」という比較的統一されたルールを学びますが、実務では会社独自の運用ルールが存在し、そのすり合わせが必要になります。また、経理は自部署だけで完結する仕事だと思っていましたが、実際は想像していたよりずっと他部署と関わる機会が多いということにも驚きました。
数ヶ月経った頃、一番苦労したのは、やはり会社ごとの細かいルールへの対応と、他部署との連携でした。加えて印象的だったのが、AIとの共存が必須になってきているという変化です。これまでの経理はExcelやスプレッドシートを使いこなすスキルが重視されてきましたが、今はそこにAIツールをどう活用するかという新しい視点が求められるようになってきていると感じました。
半年ほど経った頃には、いろいろな業務に自らチャレンジしていく姿勢が持てるようになってきました。同時に、AIへの知識や会計基準そのものを、受け身ではなく自分から学びに行く姿勢の大切さにも気づき始めた時期でした。
理学療法士は、患者さんという「人」を相手にする仕事です。経理は、数字という「無機質なもの」を相手にする仕事に見えるかもしれませんが、実際に働いてみると印象が違う部分もあります。
理学療法士時代は、患者さんの回復という結果を通して評価される仕事でした。経理の世界では、いろいろな業務を経験し、できることを増やしていくこと自体が評価のカギになっている感覚があります。人間関係の面では、思っていたほど大きなギャップはありませんでした。むしろ戸惑ったのは仕事の進め方の方で、特に月末月初と決算期の忙しさは、理学療法士時代には経験したことのない種類の繁忙でした。
こうした壁を乗り越えるうえで意識していたのは、いかに仕組み化していくかということでした。会社独自のルールや、月末月初・決算期の繁忙業務は、毎回一から考えていては対応しきれません。チェックリスト化する、抜け漏れが起きない手順を自分の中で決めておくなど、ミスをしない・漏れをなくす仕組みを作ることを重視して取り組んできました。
ここまでの実体験を踏まえて、これから同じ道を考えている人に伝えたいことをまとめます。
簿記の勉強で学ぶ内容は、あくまで「基礎」です。実際の勘定科目の運用は会社ごとにルールが異なるため、「知識と違う」と戸惑うのではなく、「会社ごとのローカルルールを覚える期間」だと最初から割り切っておくと、ギャップに動揺せずに済みます。
思っていた以上に他部署との連携が発生します。数字だけを黙々と扱う仕事というイメージで転職すると、ギャップを感じやすいポイントです。
これまでの経理はExcel・スプレッドシートのスキルが重視されてきましたが、今はAIツールをどう実務に取り入れるかという視点も求められ始めています。学び続ける姿勢は、転職後も継続して必要になります。
繁忙期の業務や複雑なルールは、都度その場で対応しようとすると疲弊します。チェックリスト化する、抜け漏れの出ない手順を作るなど、仕組みで解決する意識を持つことが、1年目を乗り切るうえで大きな助けになりました。
理学療法士から経理への転職は、決して「知識さえあればスムーズにいく」というものではありませんでした。会社ごとのルール、他部署との連携、AIとの共存といった、想定していなかったギャップにいくつも直面しました。
それでも、いろいろな業務にチャレンジしながら仕組み化を意識して取り組むことで、少しずつできることが増えていく実感があります。「本当に自分にやっていけるのか」と不安に感じている人も、最初からうまくいく必要はありません。ギャップを織り込んだうえで、一つずつ乗り越えていけば大丈夫だと、実体験を通して伝えたいです。
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