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ケアマネジャー 介護・福祉

理学療法士からケアマネジャーへの転職|実務経験がそのまま受験資格になる

結論

理学療法士として5年以上働いていれば、その実務経験だけでケアマネジャー試験の受験資格を満たせます。新たに実務経験を積み直す必要はありません。

この記事は、「体力的にはもう限界だけど、これまで積み上げてきた医療知識をゼロにするのは惜しい」という人に向けて書いています。以前紹介した福祉用具専門相談員が「講習も試験も不要」という選択肢だったのに対し、ケアマネジャーは「試験合格は必要だが、理学療法士としての実務経験がそのまま受験資格になる」という、また違ったメリットのある選択肢です。

結論:PTの実務経験は無駄にならない

ケアマネジャー(介護支援専門員)の試験は、理学療法士・作業療法士・看護師・社会福祉士・介護福祉士などの国家資格に基づく業務に、通算5年以上かつ900日以上従事していれば、そのまま受験資格を得られます。理学療法士として5年以上働いてきた人は、その時点ですでに受験資格を満たしているということです。新しく実務経験を積み直す必要はありません。

対象となる資格は、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士・看護師・社会福祉士・介護福祉士など幅広く、PT/OT/STであれば年数さえ満たせば誰でも挑戦できます。

試験の概要と合格率

ケアマネジャー試験(介護支援専門員実務研修受講試験)は、年1回・例年10月頃に都道府県ごとに実施されます。「介護支援分野」と「保健医療福祉サービス分野」の2分野から出題され、それぞれ70%以上の正答率が合格の目安です。

合格率は近年19〜32%程度で推移しており、2024年度(第27回)は20年ぶりに30%を超えました。理学療法士としての臨床知識は「保健医療福祉サービス分野」でそのまま活きますが、介護保険制度の仕組み(要介護認定、給付の種類など)は新しく学び直す必要があります。合格後は介護支援専門員実務研修を受講・修了して、正式に資格登録が完了します。

ケアマネジャーとして働くとどう変わるか

主な仕事は、介護を必要とする方やご家族の相談に応じ、ケアプランを作成することです。直接的な身体介助はほぼ無くなり、デスクワークと、医師・看護師・介護職・ご家族との調整業務が中心になります。身体的負担は大きく減る一方、関係者の意見をまとめる力が求められる仕事です。

気になる年収は?正直に比較します

試験というハードルがある以上、リターンが気になると思います。実際のデータで比較します。

職種 平均年収
福祉用具専門相談員 約356万円
ケアマネジャー 約429万円
理学療法士(参考) 約443万円

福祉用具専門相談員と比べると、ケアマネジャーの方が50〜70万円ほど高い水準です。ただし正直にお伝えすると、理学療法士の平均年収(443万円)と比べると、ケアマネジャーはむしろ横ばいかやや下回ります。つまりこの転職は「大きく稼ぎたい人」向けではなく、「身体的な負担を減らしながら、今の年収水準を維持しつつ医療知識を活かしたい人」向けの選択肢だと理解しておくのが正確です。

福祉用具専門相談員との住み分け

福祉用具専門相談員はPTなら講習も試験も不要で、すぐに働き始められます。ケアマネジャーは試験合格というステップが必要な分、ハードルは上がりますが、介護保険サービス全体のマネジメントに関わる立場になるため、裁量の大きさやキャリアの広がりは上位になりやすい傾向があります。「まず身軽に転身したい」なら福祉用具専門相談員、「時間をかけてでも裁量の大きい仕事を目指したい」ならケアマネジャー、というイメージです。

働きながら独学で試験対策をするのが不安な場合は、通信講座を活用するのも一つの手です。

指導していて感じた、目指す人の傾向

30代後半〜40代に差し掛かった人からの相談が多い印象です。若手のうちは臨床の面白さを感じていても、年齢とともに「この働き方を何十年も続けるのは厳しい」と感じ始め、その延長でケアマネジャーにたどり着く、という流れをよく見てきました。リハビリの現場でケアマネジャーと連携する機会が多かった人ほど、「自分にもできそうだ」というイメージを持ちやすい傾向もあります。

注意しておきたいこと

まとめ

理学療法士としての実務経験は、ケアマネジャーへの転身で無駄になりません。実務経験がそのまま受験資格になる点は、他の異業種転職と比べても効率の良いルートです。ただし年収面では大きな上昇は期待しにくいため、「体力的な負担を減らしつつ、医療知識は活かしたい」という人に向いた選択肢だと言えます。

実際に転職した場合の年収の変化や、実務内容のリアルな違いについては、転職後の年収と実務のリアルで詳しく調べています。福祉用具専門相談員など、医療知識を活かせる他の選択肢と合わせて比較したい方は、医療系専門職の記事まとめもあわせてご覧ください。

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この記事を書いた人

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